胃カメラ

当院の胃カメラについて

胃カメラの写真

当院では、口から挿入する胃カメラ(経口内視鏡)と、鼻から挿入する胃カメラ(経鼻内視鏡)を行っております。それぞれの利点があり、患者さまにとってより楽な方法で検査を受けていただけます。

また、当院の胃カメラのスコープは直径5.9mmと細く、鉛筆と同等の太さですので、体にかかる負担が少ないのが特徴です。

咽頭・食道・胃・十二指腸すべての粘膜を直接映すことで、病気や異変がないかを確認します。

検査中に疑わしい部位の組織をその場で採取し、ピロリ菌(胃がんの原因の98%がピロリ菌によるものと言われています)の検査を行うことや、病理組織もくわしく調べることが可能です。

また、当院では胃カメラ検査の際、併せて腹部エコー(超音波)検査も実施させていただいております。
腹痛などのお腹の症状があっても、胃や腸の異常ではないケースもありますので、胃カメラでは見ることのできない肝臓・胆のう・胆管・膵臓・脾臓・腎臓を対象に検査させていただきます。

なお、胃カメラは日本消化器内視鏡学会認定の消毒機器で洗浄と消毒を行っております。新型コロナウイルスおよびピロリ菌、肝炎ウイルスなどの感染の心配はございません。

口から挿入する胃カメラについて

口から挿入する胃カメラのイラスト

当院では、鎮静剤(ぼーっとなるお薬)を用いた経口内視鏡検査が可能です。鎮静剤を使用することで「寝ている間に・知らないうちに」検査を終えられるという利点があります。胃カメラに対して強い恐怖心を抱いている患者さまや、過去の胃カメラの体験で二度と検査をしたくないといった患者さまにおすすめです。

ただし、鎮静剤には吐き気や眠気、ふらつきなどの副作用もあるため、検査後はしばらく院内で安静にしていただく必要があり、当日は車やバイク、自転車の運転はできないといった制限があります。

鼻から挿入する胃カメラについて

鼻から挿入する胃カメラのイラスト

経鼻内視鏡には、スコープが舌根部を通らず咽頭に触れないため「オエーッ」となる嘔吐反射が起こりにくいといった利点があります。鎮静剤が必要ないため意識がはっきりしており、検査中モニターでご自身の胃の中を見ることができ、また口をふさがないため医師との会話も可能です。検査後は運転などの制限もなく、すぐにお仕事や日常生活にお戻りいただけます。

胃カメラ検査の予約について

安全に検査を受けていただくために、事前に医師の診察を受けていただき、必要に応じて検査予約と検査の説明をさせていただきます。ゲップ、胸やけ、胃のもたれや痛み、吐き気、食欲不振などの症状が続くときは、まずご相談ください。

検査の流れや注意点について

検査前の注意点について

  • 胃の中に食べ物や色のついた飲み物が残っていて、胃の中を充分に確認できない場合は、再検査になることがありますので、検査前は絶食となります。
    予約の時間によって絶食となる時間が指定されていますので、ご了承ください。
    午前中の検査は、前日の21時までに夕食を済ませていただき、それ以降は絶食となります。
    午後の検査では、朝食を8時までに済ませていただき、それ以降は絶食となります。
  • 水分は、水かお茶のみ、検査の直前まで飲んでいただけますが、それ以外の飲み物は、指定時間以降は飲まないようにしてください。

検査の流れおよび所要時間について

  1. 検査前に診察をうけていただきます。必要な方は腹部エコー検査を行います。
  2. 診察後に検査室へご案内いたします。
  3. 検査自体の所要時間は10分前後です。
  4. 鎮静剤を使われた場合は、点滴室のソファーで休んでいただきます。
  5. お休みいただいたあと、医師が画像をお見せしながら検査結果の説明を行います。

検査前の注意点について

  • ふらつきが残ることがあるため、お車やバイクでの来院はお控えください。
  • 帰宅後は、通常どおり食事をしていただくことが可能です。
  • 病理組織検査を行った場合は、後日受診していただく必要があります。